【現場の知恵】プロは「数値」と「感覚」をこう合わせる!振動データの現実的な読み方

【現場の知恵】プロは「数値」と「感覚」をこう合わせる!振動データの現実的な読み方

教科書には載っていない「現場の運用ノウハウ」|速度と加速度の現実的な使い分け

「振動解析の専門書を読むと難しすぎて、自分には無理だと思ってしまう」
「データは取っているが、結局いつメンテナンスすればいいのか迷う」


そんな声をよく聞きます。教科書的な「精密診断」は確かに重要ですが、実際の現場ではもっとシンプルで現実的な判断が行われています。多くの現場を見てきた経験から、「現場の感覚」と「デジタルデータ」をどう組み合わせて判断すればいいのか、その現実的な運用法をお伝えします。


1. 基本は「速度(Velocity)」の傾向管理だけで十分

コナンエアーで計測した減速機付きモーターの速度RMS値上昇トレンドグラフ

コナンエアーで計測した減速機付きモーターの速度RMS値上昇トレンドグラフ

 

現場で最も頼りになるのは、実は一番シンプルな「速度RMS値」です。
中山の経験則ですが、「速度(Velocity)の値」と「人間が現場で感じる違和感」は、非常によく一致します。


速度値が上がってきた時の現場感覚

現場に行ってみてください。「いつもより音がうるさい」「機械に触るとビリビリと大きな振動を感じる」といった五感での変化があるはずです。


運用のアドバイス

難しいことを考えず、まずはコナンエアーで「速度RMS値」のトレンド(傾向)を見てください。これが右肩上がりになっていなければ、その機械は概ね健康です。数値が上がり、現場でも「なんかうるさいな」と感じたら、給脂や部品交換の準備を始めてください。一般的な設備なら、これで9割通用します。


2. 「加速度(Acceleration)」は現代の「聴診棒」

聴診棒による異音確認とコナンエアーの加速度データ診断の比較イメージ

聴診棒による異音確認とコナンエアーの加速度データ診断の比較イメージ

 

では、「加速度」は何のために見るのでしょうか?これは、「人間にはまだ感じ取れない初期の悲鳴」を聞くために使います。


かつてベテラン保全マンは、「聴診棒」を耳に当てて、機械内部の微細な金属音(コロコロ、ガリガリ)を聞き分けていました。今はもう聴診棒を使う人は「絶滅危惧種」になりつつありますが、コナンエアーの「加速度」データは、まさにこの聴診棒の代わりです。


加速度だけが上がっている時

現場に行っても、音も振動も普段と変わらない(速度値も低い)ことがあります。「おかしいな?」と思うかもしれませんが、これは「異常のごく初期段階」である可能性が高いです。


運用のアドバイス

慌てて止める必要はありません。「お、機械内部で何か(油切れや小さな傷)が始まったな」と認識し、監視の頻度を少し上げて様子を見てください。

3. 精密診断(FFT)は「間違い探し」でいい

振動周波数解析(FFT)による正常時とベアリング外輪損傷時の波形比較

正常な場合

ベアリング外輪に損傷がある場合


「周波数解析(FFT)で異常の原因を特定する」というと、専門的な知識が必要に聞こえます。しかし、現場の現実はもっとシンプルです。「正常だった時の波形と、形が変わっていないか?」を見るだけで十分です。


教科書と現実は違う

理論上は「この周波数が出たら外輪傷」といった計算式がありますが、実際には理論通りに出ないことも多々あります。「何かがおかしいのは分かるが、原因は特定できない」ということは、プロでもよくあることです。


運用のアドバイス

原因を100%特定しようと悩む必要はありません。「正常時と比べて、明らかに違う山(ピーク)が出ている」。これだけで「何らかの異常が起きている」という判断には十分です。そこから先は、予算取りのための裏付け資料として使ったり、定期修理のタイミングを検討したりするために使えば良いのです。


4. 記録したデータは、御社だけの「資産」になります

最初はデータの意味が良くわからないこともありますが、難しく考える必要はありません。毎日データを取っていくうちに、「あ、この機械は調子が悪くなると、このグラフが動くんだな」というクセが見えてきます。


振動データを記録し続けることは、ベテランの勘をデジタル化することと同じです。それはやがて、今後の設備管理のノウハウ(資産)になって、必ず役に立つ時が来ます。


コナンエアーは、その「最初のデータ蓄積」を、最も手軽に、低コストで始めるためのツールです。まずは気楽に、設備の健康診断を始めてみませんか?まずは実際に計測して、波形を見てみませんか?


設定や波形の見方が分からない場合は、お気軽にご相談ください。


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無料で設備の異常検知、予知保全をお試し頂けます。お気軽にお問い合わせください。

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設備保全のご相談なら中山水熱工業株式会社

会社名 中山水熱工業株式会社 NSXe Co.Ltd
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