

工場内のポンプをはじめとする回転機械の異常検知において、振動監視を導入する際、現場が最初に直面するのが「閾値(しきい値)設定」の難しさです。本ページでは、三重県の大手自動車メーカー工場における遠心ポンプの異常検知事例をもとに、絶対値指標の限界と、現場で本当に役立つ「傾向管理」のノウハウについて解説します。
振動評価において、ISO等で示される絶対値指標はあくまで目安に過ぎません。
実際の保全現場においては、設置環境や運用条件によって、正常時の振動値が個体ごとに大きく異なるためです。
正常時の評価が難しくても、機械的異常が進行すれば振動値は明確な変化(上昇トレンド)を示します。そのため、絶対値での判定に固執するのではなく、各設備における「いつもの状態」を基準とした傾向管理を行うことが極めて重要になります。高機能な解析機によるスポット診断よりも、安価なセンサーによる網羅的かつ高頻度なデータ収集が予防保全の鍵となります。
傾向管理を実践する上で、測定方向の選定にも注意が必要です。
ピタゴラスの定理にて計算される「3軸合成値」による傾向管理は手軽で簡単ですが、導入初期に各方向の振動特性を把握しておくことが不可欠です。特定の方向(回転軸の半径方向など)の変動を追うほうが、異常検知に有効な場合が多いためです。

※図:遠心ポンプ異常検知時の3軸合成振動値とZ軸(回転軸の半径方向)の比較グラフ
今回紹介している遠心ポンプの異常検知事例においても、3軸合成値と比較してZ軸方向のほうが変動幅が大きく、異常の兆候をより早期に、かつ明確に判定できることが実データとして確認されています。
同じような設備であっても、個々のクセや特性をデータとして蓄積し、その変化を読み取ることこそが、現場におけるメンテナンスノウハウの核となります。ワイヤレス振動計コナンエアーは、特許技術であるアンダーサンプリングを活用し、現場の生データを軽量かつ高頻度に蓄積可能です。保全担当者自らが手軽に「傾向管理」を行える環境を構築し、データに基づく確実な予防保全への転換をサポートします。
| 会社名 | 中山水熱工業株式会社 NSXe Co.Ltd |
|---|---|
| 所在地 | 〒513-0835 三重県鈴鹿市平野町7686-10 |
| TEL | 059-375-0330 |
| FAX | 059-379-4704 |
| 営業時間 | 8:00~17:00 |
| 定休日 | 事務所:土曜午後・日曜・祝日 工場:火曜日・水曜日 |
| URL | https://conanair.com/japan/ |
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